1時間半ほど林道を歩き、教えていただいた入り口から藪の中に入っていきます。
よく見ると赤いテープが付いた木がいくつかあり、不明瞭ではありますが、踏み後も少しはあるようです。
10分も歩かないうちに大多和宿を見つけることが出来ました。
平地の真ん中に護摩壇があり、平地の端には2体の不動明王、1体の地蔵菩薩、そして金剛堂が護摩壇を向いて安置されています。
先日降った雪がうっすらと残り、落葉した木々の間から差し込む午後の光が不思議な安堵感をもたらしています。
修験道が最も盛んだった室町時代には小さな建物があったということ。
沢山の修験者がこの地で休息をとり、祈り、次の宿へと険しい山道を歩いて行ったのですね。
今はこの男体山の懐で、地蔵菩薩様も、不動明王様も、何を見て、何を待っているのでしょうか。
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