第58回 奥日光冒険部 古道を歩こう! パート2

10月の休館日、かねてから行きたかった奥日光の秘境、「御沢金剛峡」に行ってきました。

どうしてここに行きたかったかと言うと、以前、祖母の古い写真を整理していたとき、昔の登山の写真が出てきました。大真名子に登ったときの写真らしいのですが、その途中の登山道で写した写真が見たこともない風景の写真でした。

祖母の古い写真
祖母の古い写真

もの凄い岩壁の間で写っています。ここがどこなのかずっと気になっていたのですが、修験道の本を読んでいるときに、太郎山の昔の登山道の一部が、苔に覆われた岩の回廊になっていて、そこが「御沢金剛峡」という場所であることを知りました。きっと写真の場所がそうに違いないと思い、確かめに行った次第です。

前日にビジターセンターで情報を収集して朝早く出発です。水が少ない時期だったので、(夏なら沢靴で濡れるの覚悟と言われましたが)長靴で十分な水量です。梵字の滝と思われる場所を下って、苔の回廊に入りました。

梵字の滝と思われる場所
梵字の滝と思われる場所

そこは80年前の祖母が歩いた時と同じ時代の空気が流れる現世と切り離されたような場所でした。

苔の深い緑色の回廊と青い空と朝日を浴びてきらきらと煌く川の流れが今まで行ったどことも似ていない、言葉に表せない素晴らしい場所です。

梵字の滝と思われる場所

80年の時を超えて、祖母と同じ場所を歩いていると思うとちょっと涙が出てしまいました。写真によく似た場所もあります。来て良かった!と心から思った冒険部でした。

梵字の滝と思われる場所