第60回 お天気と旅館の仕事

梅雨時でぐずついた天気が続いています。こういう時は当館はお客様の少ない日がおおくなります。奥日光はアウトドアのお客様が多いので、どうしてもお天気が予約状況を左右するのです。何か、農業とか、漁業とかと似ています。

私も山を歩くことが好きなので、もちろんお天気が良い時に歩きたいとは思いますが、旅館業ですので半年くらい前から休みを確保して、休みの日の天気予報を見て一喜一憂!晴れれば山の神様に感謝して、雨になったらレインスーツを着て歩く。天気ですから晴れも雨もありますから。

湯元からの風景

山を歩くお客様で天気予報が悪いと、ご宿泊日の直前でキャンセルをされる方がいらっしゃいます。
私の個人的な意見ですが、旅館の営業的にも大変辛いですし、晴れた時しか歩かないというのは自然に対して失礼だなぁとは思います。

雨の日は周りの景色が見えないので、登山道沿いに咲く小さな高山植物に励まされながら登って行って思いがけず天気が良くなってきたときの感激とかは、本当に良いものです。

それに雨に濡れる新緑とかはとてもきれいですよ。

湯元からの風景

以前、北アルプスを歩いたときに、水晶小屋のスタッフさんとお知り合いになりました。
山小屋はキャンセル料をとったりしないので、天気が悪いと宿泊日のお昼過ぎに二十人とかのキャンセルが出てしまい、たくさん炊いたお米を無駄にすることもあるとか…
荷上げだけでも大変なところですから同じ宿泊業者として考えさせられました。

天気が悪いと危険なこともありますので、行程と体調などを考えつつ、雨の日のアウトドアを楽しんでください。

でも、女将は皆様のご宿泊日が良いお天気であることを祈っています_(._.)_