第66回 コロナ禍と紫雲荘
現在、栃木県は緊急事態宣言下で、本来なら奥日光一番の繁忙期が、静かで人影まばらな夏になりました。
去年の4月ごろから観光業の雲行きが怪しくなり、一年弱の我慢でどうにかなるだろうと思って休業要請に従っていたゴールデンウィーク、GOTOトラベルが始まり忙しかった去年の秋、営業形態を変えようと自分たちでリフォームした冬。
そしてコロナ禍2年目に入り、落ち込んだり、時々嬉しかったり、決心したり、感情が揺れ動く毎日でした。
現在、紫雲荘は3姉妹だけで運営しています。今まで決まった休みもなかったので、ちゃんと定休をとるようにし、営業している日は昼食の営業もして、メリハリをもたせて働こうということになりました。
食堂の営業は新しいことにチャレンジするという点でとても楽しく、より良くなるために常に課題が出てきて、 それを解決するために3人で考える。遣り甲斐があります。
旅館も今までの7室稼働から、5室に縮小しました。3人で切り盛りできる範囲でやっています。
今までよりも力を入れたところと、省いたサービスがあります。お客様にとって何が重要か私なりの考えて決めました。
現在このような状況で「紫雲荘」と「食堂ふく」を営業中です。
コロナ禍でたくさん考え、お客様にもお迎えする私たちも程よく心地よいサービスでお待ちしております。
余談ですが、「食堂ふく」のふくの意味は何か、とお客様からきかれることがありますが、私たちの苗字が福田で、お客様皆様に福が来るよにという意味でつけました。
皆様とマスクなしお会いしたり、沢山おしゃべりしたり、海外からのお客様に日光の素敵なところを紹介したり、そんな紫雲荘に早く戻れますように。